ウェルビーイング

ネガティブをやめたいなら、セルフコンパッションを実践しよう

Famipedia-セルフコンパッション

こんにちは!

新学期や新しい職場、職場の役割変更など、毎年4月は何かと生活の変化がありますよね。

まだ4月が始まったばかりで、気を張り詰めて頑張っている方も多いはず。

精神的に張り詰めてる状況が多く今は気付かなくても、そのうち五月病と言われる症状がどっと打ち寄せてくることもあります。

今日はその荒波をうまくかわすべく、自分を思いやる「セルフコンパッション」について書きます。

五月病(ごがつびょう)とは、新人社員や大学の新入生や社会人などに見られる、新しい環境に適応できないことに起因する精神的な症状の総称である。(参照:Wikipedia)

※こちらの本を参考にしています。

セルフコンパッションとは

セルフコンパッションを一言で表すと、自分に対して思いやりを向けて、ありのままの自分を受け止めることです。

もとは2003年に米国の社会心理学者クリスティーン・ネフ博士が発展させ、欧米で大きく注目された概念です。

最近は日本でマインドフルネスが注目されていますが、良い悪いの判断をせずに今の感情をありのままに認める行為は、セルフコンパッションと対をなしています。

日本でセルフコンパッション研究の第一人者である石村郁夫先生は、ストレスに動じない“最強の心”が手に入る セルフ・コンパッションで、心の制御システム「コンパッションフォーカストセラピー」を用いてセルフコンパッションの大切さを述べています。

セルフコンパッションがもたらすもの

2019年のコロナ渦を境に、知らず知らずのうちにストレスを抱えることが増えています。

以前のように自由に行き来できなくなったり、オンライン業務が増えることで直接的なコミュニケーションが減ったことは、より精神的なストレスを生み出すことにも繋がっていそうです。

生活環境が変わり、仕事環境が多様化したことで自分自身で心のコントロールをすることが重要だと感じます。

セルフコンパッションができない人の特徴

セルフコンパッションができない人は、恥と自己批判が強いため、自分自身に思いやりを向けるのが難しいとイギリス認知行動療法学会は述べています。

何をやっても、自分の中で「私はダメな奴だ」と声をかけている人が多いのが特徴です。

誰かや何かと比較する判断軸を持っていると、いつもできない自分に目が向き、一生満足できない人生になりかねません。

自己批判が癖になると、自分を責める事によってハードルを下げたり、自分が幸せであることはダメなことのように感じさえします。

セルフコンパッションが低い人の特徴
  • 自分自分に厳しい
  • 他人からの評価を批判的に受け取る
  • なかなか現実を受け止められない
  • 人間関係に不満を持ちやすい
  • いつも自分は不十分だと感じる
  • 「どうせ私なんて」と自分に批判的
母に「ちゃんとしなさい」と言われるたびに自分に否定的になってました…。いつも自分が不十分な気がしてたのは、セルフコンパッションができてなかったんですね。

セルフコンパッションを高めるメリット

イギリス認知行動療法学会によると、自己批判が強い人に「大丈夫だよ」という言葉かけや、思いやりをかけるだけで、だいぶ状態がよくなったそうです。

これは他人からかけられる意外に、自分自身への声がけでも成果があることがわかっています。

不安を感じたり、自分を責めてると思ったら、ひと呼吸おいて「不安だよね…でも大丈夫!と声がけしてみましょう。

心が前向きになる

セルフコンパッションができるようになると、うまくいってもいかなくても、自分の頑張りや努力を認められるようになります

そして、ありのままを認められることで、次の行動へと進めます。

行動を通して例え予期しない出来事が起きても、事実を受け止めて次は何をすべきか考えられるので、心の余裕が生まれます。

ストレスが減る

今の自分でいいんだ、と思うことで心が楽になります。

真の意味で自分を知ることで他者への理解が深まり、嫉妬などのネガティブな感情ではなく「私はわたし」と心に余白を作ることができます。

セルフコンパッションを実践する1つの方法

日々生活していると、色んなことに心のエネルギーを使っています。

  1. しなきゃいけなくてすること
  2. したいと思ってすること

特に、「しなきゃいけないこと」には、やりたくないことが含まれているので、エネルギーを沢山消費し、脳内ではアドレナリン(ストレスホルモン)が大量に放出されています。

一日の殆どの行動が、「しなきゃいけないこと」と「したいこと」の繰り返しですが、これだけだと疲弊してしまうと、石村郁夫先生は述べています。

では、どうすれば幸せホルモンが生まれるのでしょうか?

休息を積極的に取り入れる

そこで大切なのが、休息(充足システムを活性化)することです。つまり、自分を思いやるセルフコンパッションで心を充足させること。

そうすることで、脳内でエンドルフィン(ストレス軽減ホルモン)やオキシトシン(愛情ホルモン)を発生させることができます。

心の休息には、こんな行動がおすすめです!
  • カフェに行ってゆっくりする
  • マインドフルネス
  • 人に相談する
  • 頑張らなくて良い日をつくる

「したいこと」は自らの意思で動いているので、楽しみながら集中力も高まっています。また、脳内ではドーパミン(幸せホルモン)が放出されています☻

幸せに生きる為にはありのままを受け入れる

セルフコンパッションとウェルビーイングは深く結びついていると言えます。

自分に思いやりを向けて、ありのままを受け止めることで自己調整でき、健康的になれます。

石村先生がおすすめの行為として、「今日の状態どうですか?」と自分に問いただしてみると良いとおっしゃっていました。

生きていると色んなストレスや困難がありますが、そう感じた時は放置しないこと!

心のエネルギーが消耗してるなと感じたら、ありのままの自分を受け入れて自分自身を思いやってあげてくださいね。